ベトナム戦争
2014年の写真です。山城のお寺の写真だろうと思います。
先日、徳島へ行った時、元そごうにある徳島市立図書館に立ち寄りました。面白い本があったので借りられるか尋ねました。ここでは借りられないけれど、池田の図書館から借りられるというので、4冊も借りました。
そのうちの1冊が「知りたくないではすまされない」江崎道朗著、平成30年に初版が出されています。
ベトナム戦争は、共産主義を掲げる北ベトナムと、自由主義を掲げる南ベトナムとの戦いであった。そして北ベトナムは、中国とソ連から物質的な援助は受け取ったが、自力で戦った。けれども南ベトナムは、アメリカをはじめとする外国の軍隊とその援助に頼った。
アメリカは、南ベトナムが自分の足で立つのを助ける代わりに何でも援助したため、アメリカからの援助がなくなるとすぐに、南ベトナムは崩壊してしまったのだ。
こうしたベトナム戦争の教訓から、アメリカは「自助努力をしない同盟国を守ることはできない」と考えるようになったとか。
この文章を読んで、「エッ!」と思った。
アメリカは南ベトナムを助けるつもりで戦争をしていたのだ、という驚きです。
南ベトナムでアメリカの傀儡政権をたて、南ベトナムを支配しようとしていたという今までの考えが覆されたという驚きです。
アメリカはベトナム戦争からちっとも変っていない。今のウクライナ戦争と同じだという驚きです。
今のウクライナだって、アメリカの援助がなければ、すぐに負けることをアメリカは知っているはずなのに。
アメリカのベトナム戦争の教訓と言えば、ジャーナリストを戦争から排除したことです。
中東で戦争をしたとき、日本人のジャーナリストも被害にあった。アメリカはベトナム戦争で、ジャーナリストに負けたと思っていると見ています。
日本人の政治家が積極的な行動をしないのは、米国の虎の尾を踏むことを恐れているからです。軍事力は弱すぎても、強すぎても警戒される。ちょうど良い塩梅を模索しているわけです。
日本の軍事力に対するアメリカの見方には、ウイーク・ジャパン派とストロング・ジャパン派が米国にいるとか。日本はそのはざまで揺れているわけです。
ちょっと間違えると、政権崩壊、南ベトナムのようになりますからね。
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2025年3月29日 | コメント/トラックバック(0) |
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