COCOA

朝日新聞の切り抜きです。新型コロナウィルス感染者と接触したことを通知するスマートフォンのアプリ「COCOA」をめぐり、厚生労働省から開発を委託されたIT企業が、契約金の9割を超える費用で別の3社に再委託していたとか。複雑な契約に寄り、不具合の解消は困難だとか。建設業界も似た構造であった。

原子力の精神史~核と日本の現在地、山本昭宏著、集英社も、この間一緒に買った。

ある者たちの利益が、他の者たちの生活を犠牲にして生み出され、維持される。原子力発電であり米軍基地であり、ゴミ焼却場である。

それは「アフリカ、人類の未来を握る大陸」とも重なる。

科学史家の山本義隆氏は、原子力行政を、交付金による地方議会の切り崩し、広告費によるマスコミの抱き込み、安全宣伝、寄付講座による大学研究室抱き込みなどを指して「翼賛体制」「原発ファシズム」と呼んだとか。

経済史家の安富歩氏は、原発立地自治体と満蒙開拓団に類似点を見出しているとか。経済的利益を求めて国策に従ったあげく、最終的に故郷を失った姿に。

原発をめぐって不透明な金が動いているであろうことを、日本社会はよく知っていた。巨大な金が動く産業には不正や癒着や腐敗がつきものだと感じながら、それを黙認してきたのである。

それでも日本人は戦争を選んだ、加藤陽子著の本にも通ずるところがある。希望か、絶望か、日本社会はどちらへ行くのだろう。

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2021年3月3日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:ブログ

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