縁のある社会
今日は上野千鶴子さんの講演会に、鴨島のセントラルホテルへ行って、楽しい・胸のすくようなお話を聞いてきました。10年以上前にも鴨島で上野千鶴子さんの講演を聞いたことがありますが、今日の講演は特別に良かった。
写真は講演前の様子です。
女性が輝く社会というけれど、男女雇用機会均等法ができた時期と労働者派遣法ができた時期は一致する。男性社会の本音は、女性を安価な労働者として使い捨てにすることだ。それを雇用崩壊とジェンダーと言った。
それに対して女性の側は、戦後参政権を得て、政治的平等は達成されたのに、社会的平等が達成されなかったのはなぜか、女性参政権が女性の立場を変えなかったのはなぜか、女性票は家族票の一部となっているではないか、権利の上に眠るな、と叱咤激励されました。
失敗の本質、という日本軍の組織的研究を書いた著書によると、日本軍は平時に強く、危機に弱いのだとか。別の言い方をすれば、国内の敵はよく制するけれども、外からの危険には全く役に立たない、ということになる。あなたは、日本の自衛隊が日本を守ると信じられますか。
上野千鶴子さんの望む社会とは「安心して弱者になれる社会」だとか。そして絆よりも縁の社会、それには知縁・情縁(情報縁)・志縁・無縁・媒介縁などがあり、役に立つよりも楽しくて緩やかな関係性を持つことだとか。
アベノミクスはバクチ経済、ギャンブラー経済と批判していた。私は安倍政権維持経済と言いたい。安倍政権を維持するためには何でもありの経済。そのつけはいずれ国民に跳ね返って来る。その時、強いのは田舎暮らし、という点では一致している。田舎ではあげたり・もらったり、金がなくても何とか暮らしていける。きょうも鴨島まで行って、一銭も使わなかった。帰りに一緒に行った人におごってもらった。女一人の家庭では、風呂には湯を膝まで入れないけれども、それでも幸せです。
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2015年10月24日 | コメント/トラックバック(0) |
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