世直し釜
10月22日から27日まで、濃厚な九州への旅をしてきました。写真は出発の朝の土讃線三縄駅です。時間は午前6時10分くらい、6時35分三縄発のJRで阿波池田に行き、そこで乗り換えて佐賀駅まで汽車の旅でした。
母子寡婦会の会員との旅でしたが、岡山に近づいた時、昔池田町漆川から農繁期に岡山へ出稼ぎに行っていたらしいよ、という話をしました。三好市三野からも行っていて、養子になった話や、岡山では「ダメだ」という意味で「おえん」という言葉を使うらしい。岡山の人が「おえん!おえん!」というのに、徳島の人は「おえる!おえる!」と言って、荷物を背負って走ったという笑い話をしてくれました。
三縄駅からは、高校生2人と遊びに行くというおじさんと私の4人の乗車でした。2両編成の列車には、かなりの高校生と病院に行くというおばさんが乗っていました。私にとっては、こんなに朝早くから多くの人が列車を利用していることが驚きでした。
写真は平成28年度母子寡婦福祉全国大会フィナーレの様子です。全員が「生き抜く白百合」を歌いました。背景には佐賀北高校生書道部による「書吟」が飾られています。
前日の研修討議で日本育英会が日本学生支援機構に統合されたこと、50年前私がもらっていた奨学金の金額と今も変わらないことを知って驚きました。
子供たちに勉強を教えている地域や、親子食堂を月1回開催している地域も紹介され、刺激されたのですが、仲間づくりがへたくそな私の力では、それに、次々と新しい情報に振り回されてすぐ忘れるのです。
個人情報保護法に対する不満もありました。役場との連携ができない、母子寡婦会の情報が伝わらない、会員勧誘の方法がわからない、それに対して、入会案内を置く場所を役場だけでなく、歯科医院や小児科などに置いてもらったら、という意見がありました。
写真は伊藤勝造氏です。80歳だとか。「世直し釜」の製造者に会ってきました。全くの技術者で大変気さくな方でした。「何でここ知ったの?」と何度もきかれました。「インターネットで!」と答えました。
三好市のゴミ燃焼釜は古く、だましだまし使っているのだとか。最終処分場もとっくに期限が切れています。「世直し釜」は燃焼釜でなくて有機性廃棄物を熱分解し炭化させるので、ランニングコストがかからず、耐用年数も長く、ばい煙やにおいも出ないのだとか。
「有機性廃棄物を熱分解し炭化させる」と書きましたが、正確には「磁性セラミックス」になるそうです。炭化した磁性セラミックスは、植物の成長を促す肥料の活力剤や汚泥処理あるいは抗菌など、有機性汚れの防止・分解に使え、ソフトフェライトと同質の機能を備えているそうです。
町中に設置できるので、例えば、介護施設や病院に設置すれば、医療用廃棄物や紙おむつを処理した熱で風呂を沸かせるという一石二鳥の優れものです。
そんなもの、本当にできるのだろうか、詐欺ではないだろうか、と疑いながら訪問しました。一目見て、一言しゃべって、信用しました。ぜひ一度、福岡県北九州市八幡西区武末1丁目2-3を訪問して、伊藤勝造氏の面白い話をきいてみてください。
「世直し釜」の現物を見ることはできませんでした。長い間展示して使用していたのを、中国に1200万円で売ったのだとか。日本は利権がからんで、なかなか売れないのだとか。2000万~3000万円はほしいと言っていました。
明和クリーンさんなど、いかがですか。産業廃棄物の7割はプラスチックゴミだときいています。燃料費はタダ、谷の水を使って、山城に風呂かプールを作って皆さんに開放すれば、喜ばれると思うのですが。
「世直し釜」の安い類似品が出回っているようです。発明者の伊藤勝造氏にたずねると、そんなに安くは製造できないとか。もう少しで飛びつくところでした。いえ、すぐに飛びついて、すぐに離れました。くれぐれも気をつけてください。
10年前に、初めて「世直し釜」を世に出した時も、類似品によってつぶされたようですよ。
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2016年10月28日 | コメント/トラックバック(0) |
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